アインシュタインと相対性理論の世界

3章 一般相対性理論の誕生

ブラックホールで時間が止まる

重力が小さいと時間が速く進みます。
反対に重力が大きければ、時間はゆっくり過ぎていきます。
ブラックホールは極端に重力が強いので時間が極度にゆっくりになり、無限に遅く進みます。これを外側から眺めると、時間が止まって見えるのです。



今、ブラックホールに落ちていく物質を外から見ているとしましょう。
この物体はブラックホールの周囲を円を描くようにクルクルと回転しながら落ちていきます。



ところが、ブラックホールに近づくほど、重力が強くなり、時間の経過が遅くなっていきます。



その結果、物体はいつまでたってもブラックホールに落ちていきません。



一方で、この物体に人が乗っていたらどうなるでしょう。
その人にとっては、時間の経過は通常に過ぎていきます。



その人にとっては、一瞬でブラックホールに呑み込まれると認識するでしょう。



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