アインシュタインと相対性理論の世界

5章 アインシュタインの生涯

アインシュタインは冷蔵庫を発明していた!

冷蔵庫は冷却剤をピストンで圧縮させ庫内を冷やします。
当時の冷蔵庫はピストンの可動部から冷却剤が漏れました。

冷却剤は毒性があるため、冷蔵庫の故障で命を落とす人が後を絶ちませんでした。
アインシュタインは、可動部を持たない冷蔵庫があれば冷却剤が漏れないため、このような悲劇は起きないと考えたのです。
アインシュタンはシラードと協同して3つのタイプの冷蔵庫を考案し特許を出願しました。
特許の申請書類は弁理士に依頼して作成します。
ところが、アインシュタンは特許局に勤務していた経験から、独力で申請書類を作成しました。

そのうちの一つは水道の水圧を利用するものでした。
水圧でチャンバー内に真空をつくりメタノールを蒸発させてその気化熱で冷やすのです。

ところが、いざ冷蔵庫を設置しようとすると、ドイツの水道の安定性が問題になりました。
場所ごと、建物ごと、階ごとに水圧が異なるので、調整に手間取りとても商売にならなかったのです。

誘導を使うタイプの冷蔵庫はAEG社によって実用化される目途が立ちました。
アインシュタインは、頻繁にこの会社の実験室を訪れ、開発状況を確認したようです。
最終段階でAEG社は不況に襲われ、大規模な事業縮小が決定されました。
アインシュタンの冷蔵庫もあと一歩のところで開発がストップされました。

この直後、ヒトラーの政権が誕生し、ユダヤ人であるアインシュタンはドイツに居られなくなりました。
http://www.wired.com/thisdayintech/2009/11/1111einstein-szilard-refrigerator http://abcnews.go.com/Entertainment/WolfFiles/story?id=92156&page=1

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